俳優三宅裕司(68)小倉久寛(64)が10日、東京・サンシャイン劇場で、劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)創立40周年記念公演「ピースフルタウンへようこそ」(11日公開)公開舞台稽古に出席した。

同作は「幸福」がテーマ。経済大国にもかかわらず幸福度が低い日本の現状を扱ったミュージカル・アクション・コメディーだ。

40周年公演だが、力は入らないという三宅。「良いものを作ろうとしているだけで、力が入りすぎると失敗する。でも、40周年なので小倉とはいつもより多く絡んでいます」と笑った。

小倉はSET創立時期にオーディションで合格。以来、SET一筋。「僕が三宅さんを見つけてしがみついてきたので、拾われたわけではない」と豪語する小倉。SETの前身「大江戸新喜劇」で主演する三宅を見て「かっこいいなって思った」と明かした。

11年には椎間板ヘルニアの手術を受け、医者からは復活は奇跡とも言われた。今年1月には、スキーで大腿(だいたい)骨を骨折した。「健康が1番ですね」と三宅は笑い、「健康のためなら死んでもいい」と笑わせた。

同公演について三宅は「40周年の集大成で、嫌なことを全て忘れられる作品です。次の日からの仕事を頑張るぞと思える作品ですので、ぜひ見に来てください」とアピールした。「このあと小倉が良いことをいいます」とハードルを上げたが、小倉は「その通りです」と一言に終わった。三宅は「思った通りだ」とほほ笑んだ。

この日結婚を発表した佐藤仁美(40)とは共演経験がある三宅。「彼女は笑いが好きそうな人で、現場でもすてきな人で、本当に良かったと思います。これで家庭に入ったらがらっと暗くなるような人じゃないと願っています」と話した。また、夫婦円満のアドバイスとして「うそをつかないこと」とアドバイス。「1度うそをつくと、それを隠すためにまたうそを重ねることになる」と話し、「やっぱりきましたか」とほほ笑んだ。