今月17日の2つの取材で、タレントの気配り・目配り・したたかさ!?を目の当たりにしました。

最初はマツコ・デラックスが行った北海道産新米の発表会の取材です。マツコは10以上はあるテレビカメラの列に向かって「どこのカメラなの?」という投げかけを連発。イベント主催者側である北海道のメディアを探していたのでしょう。地元にしっかりと伝えたいとの気配りを感じました。

囲み取材では、女性リポーターの顔を見るなり、「お久しぶり」「元気だった?」のあいさつ。リポーターも笑顔で返事を戻しますから、自然と会場内の「場の空気」が和みます。今回は、タレントの嫌がる質問をするシチュエーションではありませんから(マツコにスキャンダルがあってそれについて聞くの意)、バチバチと火花が散るような妙~な緊張感もなく、サクサクと取材が進みました。さすがはマツコ。見事な目配りと人心掌握術だな~と感心しました。

そして、NHKホールでの「第19回虹の架け橋 まごころ募金コンサート」のリハーサル取材。ステージ上で、総勢19組の歌手が一列に並んで歌唱するシーンからスタートしました。ここで、北山たけしや山内恵介らは、記者と目が合うと、さりげな~く黙礼を返します。多くの記者がいて、かつ歌手も大勢いるので、お互いに「こんにちは」と声を掛けるわけにはいきませんが、心の中で「どうも~」と言っているわけです。さりげない気配りです。

デジタル全盛の時代ですが、ほんのわずかな、顔を見てのアナログコミュニケーションって大切だなとあらためて認識をした1日でした。