昨年5月に真打ちに昇進した、女流講談師の神田蘭(年齢非公表)が21日、東京・日本橋公会堂で「レビュー講談vol.18 神田蘭劇場 生誕110年記念 『女優 田中絹代』」を行った。

第1部では平安時代末期の歌人として知られる西行法師の歌行脚の物語「鼓ケ滝」を講談で、第2部では「愛染かつら」「雨月物語」「サンダカン八番娼館 望郷」で知られる日本映画史上に輝く、女優田中絹代(1990~77年)の生涯をレビュー講談で演じた。

女優から講談に魅了されて、04年1月に神田紅に弟子入り。レビュー講談を始めて9年目になる。釈台にとどまることなく、歌あり、社交ダンス踊りありで、作・演出・主演のレビュー講談を披露した。

神田は「今日の見どころは、声楽で『アベマリア』を披露したこと。ダンスも激しいものじゃないけれど、結構きついんで息が切れるんです(笑い)。これからも、講談をどんどん進化させて演じていきたい」と話した。

ゲストはものまねのふじきイエイ!イエイ!(46)。音楽・キーボード八文字裕紀、サックス・クラリネット加藤亮、ピアノ伊藤美子、社交ダンス深川大輔、映像・坂本光也。