元タレントで団体職員の田代まさし容疑者(63)が6日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで宮城県警に現行犯逮捕された。住居のある東京都杉並区内で覚醒剤を所持した疑いで逮捕されたが、今年8月23日に宮城県塩釜市内の宿泊施設で覚醒剤を所持していた容疑もあるという。この日夜、塩釜署に移送された。

薬物で複数回の逮捕歴がある田代容疑者だが、最近は薬物依存者のリハビリを支援する団体、ダルクの一員として講演活動やテレビ出演していた。

今年4月には、亡くなった芸能関係者のお別れの会に神妙な面持ちで参列する姿が目撃されていた。7月には4、11日にNHK Eテレ「バリバラ」(木曜午後8時)に、薬物依存症からの復帰を目指す“先生”として出演。「田代まさしが薬物体験を語る特別編を放送!教えて マーシー先生」と題した内容で「依存症のことを知らない人とか、今悩んでいる人に(話が)届いたらいいな」などと話していた。

逮捕前日の5日には、自身のYouTubeチャンネル「ブラック・マーシー」を更新。「刑務所はつらいョ よそ見編」と題した動画をアップし、刑務所内でタバコを吸えずに苦労した話や、懲罰房に入れられた話を披露していた。

今月23日には広島市内で、中国管内再犯防止会議と広島法務局主催の「再犯防止シンポジウム」で、「孤立と薬物依存」をテーマに、関係者とともに講演予定であることも発表されていた。同法務局は日刊スポーツの取材に「事実関係を確認中だが、事実であれば登壇は中止になるだろう」とした。夏前くらいにオファーを出していたという。