1969年(昭44)に放送されたドラマ「サインはV」にコーチ役で出演した俳優中山仁さん(本名・中山仁平)が10月12日に肺腺がんで死去していたことが11日、所属事務所から発表された。77歳だった。

同事務所はファクスで「故人の遺志で葬儀、お別れ会はせず、逝去したことも公表せずに、とのことでしたが、ご家族と相談の上、1カ月経ちました本日、御報告をさせていただきます」と発表。「永きにわたり御支援頂きましたことに心より感謝申し上げます」としている。

中山さんは早大政経学部を中退後、文学座養成所に入り、劇団「NLT」を経て、三島由紀夫氏らと浪漫劇場を設立。フジテレビ系ドラマ「乱れる」でデビューし、「サインはV」の鬼コーチ役をはじめ、多くのドラマや映画、舞台で活躍した。