先日行われた女優松本まりか(35)の写真集発売記念イベント。松本が突然涙を流したので驚いた。15年ぶりの写真集発売で、こもった感慨が違ったのだった。

松本は00年、16歳でデビュー。キャリアは長いが、テレビ朝日系「ホリデイラブ」、AbemaTV「奪い愛、夏」など、ドラマで注目されるようになったのはここ数年のことだ。

松本は15年間のことを振り返るとみるみる涙をため、「自分に自信が持てなかったり、逃げたり、向き合ったりしてきた15年。たくさんの役が来るようになるのはすごく遠い世界のことで、まさか自分がそうなれると思わなかった」と声を詰まらせた。

ドラマはレギュラーの他ゲスト出演も多く、オファーは引きも切らない。ブレークとも言えるが、現在の状況を客観的に見ており「自分の演技が多くの人の心に残ってこなかったということだと思う」と過去を振り返る。狂気を感じさせる演技から“怪演女優”と呼ばれることもあるが、「人の心に残ることをずっと求めてきた。何かしら人の心を動かせる人だったり女優だったりになることを望んできたので、“怪演”でも何でもうれしい」と笑みを浮かべた。

イベントは500人分を増枠する盛況ぶりで、会場の外にはファンが長い列を作っていた。取材後にそれを見ると、こちらもなぜかじーんときてしまった。「自分のやりたい表現ができるスタート地点に、35歳で立てている。世界は未知で、いろんなことができる」と泣き笑いで話す松本の顔が印象的だった。