女優の沢尻エリカ容疑者(33)が16日に合成麻薬MDMAを所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで、警視庁組織対策5課に緊急逮捕された。沢尻容疑者は求人情報の検索サイト「Indeed(インディード)」や柔軟剤「レノアハピネス」など5本のCMに出演しており、各社、差し替えなどの対応に追われた。

出演者が逮捕された場合など、必ずと言っていいほど違約金の話題が出てくるが、実際にどれぐらいの額になるのかは一般的には公表されないので、正確にはなかなか分からない。広告業界関係者によると、違約金は契約内容にもよるが、残りの契約期間がカギになるケースが多いのだという。ギャラは前金で支払われており、残りの期間分と対応などに掛かった実費を返金するような形が基本になるとみられる。

沢尻容疑者のCM出演料は5000万円弱とされる。各社、それなりの契約期間を残しているとみられ、所属事務所、広告代理店、企業の3社間での協議で返金額が決まっていく流れだ。契約書を重視する外資系の企業の場合、話し合いが難航する可能性もありそうだ。沢尻容疑者は5本中、2本が外資系。合わせると相当な額になることもありえる。

沢尻容疑者は、「警察は来ないだろうと思っていた」という趣旨の供述をしていると一部で報じられた。薬物に詳しい関係者は「供述が事実なら、違法薬物使用者の精神的な不安定さからくる、典型的な思い込みではないか」と推察する。薬物使用によって払う犠牲はあまりにも大きい。