中居正広(47)が20日、都内で会見し3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所し、独立することを発表した。

16年末のSMAP解散から約3年2カ月で、父の命日でもある今月19日、新会社「のんびりな会」を設立。グループ再結成や、退所したメンバーとの再共演について「0ではない」と話した。

会見には、昨年7月に87歳で亡くなったジャニー喜多川さんの遺骨をポケットに忍ばせて臨んだ。

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中居は、86年に14歳で入所し、約34年在籍したジャニーズ事務所から独立する決断をした。衝撃的なSMAP解散から約3年2カ月。「(SMAPとして)30年弱やっていたので、燃え尽き(症候群)ではないですけど、次のステップに進むためにはどうしたらと考えてきた。環境を変えなければいけないと思ったのが、正直な要因の1つです」と理由を明かした。

昨年5~6月ごろ、事務所と退所の相談をしはじめたという。ジャニーさんの逝去や、他の事務所メンバーの退所なども重なる中で新会社設立の準備もはじめ、今月19日に新会社「のんびりな会」を設立した。

退所に向けては、誰とも相談せずに「すべて1人で決めた」といい「今のところ社員もいません。ホームページを作った方がいいと、友人には言われました(笑い)」。現在出演するレギュラー番組は、4月以降も継続する予定だが「(新会社としての)理想を描けていないのが本当のところ。その理想を探しにいく段階です」とした。

会見では、SMAPについてや、17年9月に事務所を退所し「新しい地図」として活動する稲垣吾郎(46)香取慎吾(43)草なぎ剛(45)についても言及した。中居は「30年、エンターテインメントのど真ん中でやらせてもらって、僕の中でエンターテインメントは1%から99%の中を模索をしていると思っています」と前提を話しつつ、3人との共演について「0~100ではなく、1~99%の中にあるのは間違いないと思います。僕1人では決められないですし、俺がやろうと言っても、3人は『ふざけんな』と思うかもしれないですから」。

またSMAPの再結成についても「それぞれの環境もあるので、話をするにしろ、いろいろと重ねていかないといけない」としつつ、「1~99%の中にはあると思います。0ではないですし、100%ないとは言えないと思います」と可能性を示唆した。最近も、家電量販店に買い物をした際“SMAPの中居くん”と声を掛けられたといい「まだしばらくSMAPの中居くんなのかなと思いますね。SMAPの中居くんでいいと思います」と話した。

ジャニーズ事務所と業務提携などは結ばずに、完全に独立した形で、今後も芸能活動を続けていく。新会社は当面、個人事務所的な形態になるとみられ「これからは雨が降っても、風が吹いても、全部自分の傘の中でやらないといけない」と決意を述べつつ「会社名にも含まれているんですけど、今後はノンビリしていきたい。“時には甘く、時には甘く”で見守っていただければ」と中居らしい笑顔で会見を締めた。【大友陽平】

※なぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀