俳優香川照之(54)がTBS系大ヒットドラマ「半沢直樹」の最新作(同タイトル・4月スタート、日曜午後9時)に前作に引き続き出演することが4日、分かった。他に、前作のメインキャストを務めた及川光博(50)片岡愛之助(48)北大路欣也(77)も出演する。

香川は13年放送の前作で、堺雅人(46)演じる型破りな銀行マン、主人公の半沢直樹に、自らの不正を暴かれた東京中央銀行の常務・大和田暁役として出演。憎たらしいまでの顔芸や、半沢に歯ぎしりしながら屈辱的な土下座をするシーンなど“怪演”ぶりで話題になり、同ドラマの人気に大きく貢献した。最新作の原作には登場しておらず、ドラマオリジナルで、その後の大和田が描かれるという。

香川は「『封印された大和田』をいかに解放し、いかに命を吹き込むか、持てる精魂を懸命に尽くしたい」と意気込みを語り、「初回のファーストシーンで度肝を抜かれると思います(笑い)」と、気になる予告コメントをしている。

一方、及川は、半沢の同期で頼りになる情報通、東京中央銀行融資部の渡真利忍役。及川は、今年1月に放送されたスピンオフドラマにも堺とゲスト出演しており、前作に続き半沢をサポートしていく。片岡は、前作で大阪国税局統括官、金融庁検査局主任検査官として半沢と対峙(たいじ)した黒崎駿一役。前作では独特の口調でインパクトを残した。

さらに、前作で半沢に東京セントラル証券への出向を命じた東京中央銀行の頭取・中野渡謙役の北大路の出演も決まった。一癖も二癖もある強烈な出演者たちが、新作でどのような顔を見せ、物語にアクセントを加えるのか注目が高まる。

◆「半沢直樹」 4月期放送の最新作は直木賞作家池井戸潤氏の半沢直樹シリーズの小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化。前作では半沢が、東京中央銀行内で行われていた数々の不正を苦境に陥りながらも「倍返し」しながら明らかにしたが、最終回で子会社への出向を命じられた。最新作では半沢が、出向先の東京セントラル証券の営業企画部長として巻き起こる事件が描かれる。