ABCテレビ山本晋也社長とABCラジオ岩田潤社長が8日、大阪市内の同局で社長会見を行った。

会見の中で、12月に開催されるM-1グランプリ決勝について、担当者が無観客や大阪での開催の可能性もあると明かした。

新型コロナウイルスによる決勝への影響に「今の時点ではこれをやるというのはお答えできない。今後の感染状況によると思う。それに対するシミュレーションは今、始めているところです」と明かした。

決勝の中止や延期の可能性について聞かれると「まだお答えできない」とした。その上で「無観客でやるケースもありますし。例えば緊急事態宣言が出された場合、それに即した対応が取られるが、まだ決定していない」と話した。東京だけに緊急事態宣言が出た場合、大阪での開催は「可能性の中にはあると思いますが、それもまだ分からない。ないことを願う」と繰り返した。

同局は7日に、東京制作部のドラマの外部スタッフがPCR検査を受けて陽性だったと発表。出演者や他のスタッフも6日に検査を受けたとしていた。この日の会見で、山本社長は「昨日の夜の時点で全員が陰性。撮影再開を整えてやっていきたい」と話した。

また、同局テレビは8月10日に開幕する「2020甲子園高校野球交流試合」を全日程生中継するが「熱闘甲子園」は放送しない。かわりに、試合の模様や球児の様子を伝える番組を放送する。

同局ラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」では、隔週レギュラーを務めていたキングコング梶原雄太(39)が6月で降板。岩田社長は梶原の降板を「7月の改編の時期に、そのタイミングで事務所と相談して交代した」と説明した。

6月29日の放送で、上沼は「梶原くんが『ちょっと東京から(通うのが)しんどい』っていうことで」と発言。同日、梶原はツイッターで「事実はない」と反論。7月6日の放送では上沼が騒動について触れることはなかった。

岩田社長は、上沼の発言があった放送は把握しているが「2人のやりとりについて、申し上げることではない」と話した。