芸歴10年以下の若手芸人が競う「第9回ytv漫才新人賞決定戦」が2日、大阪市内で行われ、「ビスケットブラザーズ」が優勝した。

大阪のNSC(吉本総合芸能学院)で出会ったボケの原田(28)とツッコミの、きん(29)によるコンビ。優勝決定の瞬間、きんは涙を流して喜んだ。原田も「お母さん、愛してるよ」と笑わせた。

大会直前に、出場予定だった「マユリカ」が、仕事で一緒になった人がPCR検査を受けて陽性と判明したことから大事をとって棄権した。ビスケットブラザーズは決勝審査で戦った「ニッポンの社長」とマユリカとユニットで活動したこともあり、原田は「マユリカは優勝やろうと思ってて。仲間なんで気持ちは難しかった」と残念がった。きんも「出て(ネタを)やった上で勝ちたかった」と話した。

ファーストラウンドでは559点、決勝審査では563点の合計1122点を獲得して優勝。準優勝のニッポンの社長は1110点だった。

同大会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月1日から延期となっていた。ビスケットブラザーズは3月からネタの中身を入れ替えながら本番に臨んだ。自粛期間中はYouTubeを配信したりして過ごした。原田は「鶏がらラーメンを2日間かけて作ったりした」と明かした。

昨年のキングオブコントでは決勝に進出。原田はリベンジを誓いつつ「どっちも太っててイケメンではないが人気があるって希望の光になれたら」と語った。

賞金は100万円。その使い道に、きんは「洗濯機が欲しい。今、コインランドリーで」。原田は「親にめっちゃお金を借りてるんですけど、確定してるのは親にはたぶん返さないと思います」と笑わせた。原田が「服とか買いたい」と言うと、きんは「衣装を買いたいです」と語った。