人気ユーチューバーのkemio(24)を取材した。本人はニューヨーク在住のため、Zoomでのインタビューとなった。日本との時差13時間、現地時間は深夜0時近くにもかかわらず、快く応じてくれた。
取材では渡米の経緯や今後の展望などについて聞いたが、印象に残ったのは「昔よりもSNSに対する執着は減ってきたのかな。SNS以外のことも何か始めたい気持ちが年々でかくなっている」と話していたことだった。
2月、自身のYouTubeチャンネルにアップした「ウチらってタグ付けしないと友達じゃないわけ?」というタイトルの動画では、友達と遊んだ時の写真をSNSに掲載せずにいたところ、その友達から「楽しくなかった?」と確認されたという話を紹介。「SNSに上げてなかった、イコール遊んでる時間が楽しくなかったっていう思考回路に変わるその瞬間、マジどない?(=どうなの?)って思ったの」。SNSにとらわれすぎていることにうんざり、といった調子だった。
また、女子プロレスラーの木村花さんが亡くなったタイミングでもあったが、5月にはSNSで止まないヘイトコメントについても語っており「匿名で自分の顔も名前もさらさずにあーだこーだ言うことって、誰にでもできるんです。でも何も考えないで送った文章や言葉で、人って傷つくんです」と訴えていた。こうした動画を見ていると「SNSに対する執着は減ってきた」と話す気持ちの一端が分かる。
動画のハイテンションな導入や独特の言葉遣いに面食らう人もいるかもしれないが、発信している内容はまっとうすぎるくらいまっとうだ。こんなふうにSNS疲れしている人はたくさんいるだろう。
kemioは高校卒業後に念願のタレント活動を始めるが、力不足を痛感し単身渡米。今はユーチューバー、モデル、歌手など1つの肩書にくくれない存在になっている。
エネルギッシュでバイタリティーにあふれるkemioは、これからSNS以外にどんな居場所を見つけるのだろうか。



