TBSの定例社長会見が30日、都内の同局で行われた。

27日に最終話を迎え、大ヒットした日曜劇場「半沢直樹」について佐々木卓社長は「全国で3330万人超の方に最終回をご覧いただいた。これは驚くべき数字かなと思います」。

そして「半沢は平成の時に視聴率の記録を取ったんですけど、(今作は)記憶に残るドラマになったんじゃないかなと思います」と思いを語った。

「キーワードは令和とコロナ禍。コロナ禍という中で大勢の方の記憶になるドラマになったとうれしく思います。コロナの中で閉塞(へいそく)感あるその中で、筋を通して壁を突破していくという半沢直樹スタイルが痛快に思えたんだろうなと思います」と分析した。

続けて「超一流の役者さんたちの熱量、池井戸さんの素晴らしい作品を頂いたこと、手前みそですが、我々の制作チームと三位一体となったことが大きく評価された要因かなと思います」とした。

同局は10月1日から社名を「東京放送ホールディングス」から「TBSホールディングス」に変更する。「東京ではなく世界へ。総合メディアになりたい。半沢が起爆剤となって垣根を越えて協力し合うという機運になっております。まさに『半沢効果』がありまして、大変いいスタートになります」と社内での「半沢直樹」の影響力を明かした。

同ドラマの最終話は令和に放送されたドラマで最高の世帯平均視聴率32・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。全10話で20%の大台超えをした。