次期NHK連続テレビ小説「おちょやん」(11月30日スタート)の第1週試写会が2日、都内の同局で行われた。

「大阪のお母さん」として親しまれた昭和の女優、浪花千栄子さんをモデルに、波瀾(はらん)万丈の人生を脚本家八津弘幸氏がオリジナルとして描く。

第1週は、極貧により主人公が9歳で奉公に出されるまでを描いている。見応えを「令和のおしん」と語る桜井壮一チーフ・プロデューサーは、子役毎田暖乃(まいだ・のの=9)の演技を「お芝居が抜きんでている。この子しかいないと、全員一致でした」と激賞した。大阪で行われたオーディションで約500人の中から選ばれたとし、「ちゃんと相手のお芝居を見て自分の演技ができる子はなかなかいない。全然違う」と話した。

「おんどりゃー」など、かなり豪快な河内弁も生き生きと演じた。桜井プロデューサーは「もちろん、毎田暖乃ちゃんの素ではありません」と笑いながらも、「大阪出身の子ですが、方言指導の方のテープを聞きながら、河内弁で演じてくれた。『おんどりゃー』みたいな河内のニュアンスを含めて全部やれていて、本当にすごい子役」とした。

毎田は、朝ドラ「スカーレット」で大島優子の娘役を演じているが、それ以外はあまり映画、ドラマの出演歴はないという。

ヒロインの女優杉咲花は、1話の冒頭で出演。第3週から本格的に登場する。