自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕、釈放された伊藤健太郎(23)の主演映画「十二単衣を着た悪魔」の公開記念舞台あいさつが7日、都内で行われた。製作、配給のキノフィルムズ関係者は舞台あいさつ後、取材に応じ、伊藤が黒木瞳監督(60)からの電話に号泣して謝罪するほど反省しており、被害者との間で示談の話が進んでいることを明らかにした。

キノフィルムズは、伊藤が釈放された翌日の10月31日に、社長を務める木下グループの木下直哉CEOの名で文書を発表し、当初の予定通り11月6日に公開すること、伊藤の出演シーンのカットや再編集をしないで公開する考えを明らかにした。同社の関係者は、判断の決め手となったのが、伊藤サイドと被害者との間で示談の話が進んでいることだと明らかにした。同関係者は「(示談の話が)進んでいるんです。そこの判断も最初にあったので」と説明した。

10月29日に伊藤が逮捕された際、共演者は一様に驚いたという。ただ同関係者は「みんな驚きました。でも、みんなで頑張らなきゃいけないと。三吉さんは『私が、代わりに頑張らなきゃいけない』とやってくれていました」と、弘徽殿女御を演じた三吉彩花(24)が、前向きに宣伝活動に取り組んでいたと明かした。