18年7月、自宅で派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして強制性交罪に問われ、1審で懲役5年の判決を受けた元俳優新井浩文(本名・朴慶培)被告(41)の控訴審の判決公判が17日、東京高裁で開かれ、1審判決を破棄し懲役4年の実刑判決が言い渡された。同被告は出廷しなかった。

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新井被告の今後について複数の芸能関係者は「テレビはもちろん厳しいが、強制性交罪だけに映画への起用も難しいでしょう」という趣旨の見方を示した。同被告の出演映画を手掛けた関係者は「起用した場合、マスコミなどからもたたかれるだろうし使いにくい。時間が解決すると言っても10年、15年先…何年かかるか分からない」と語った。

一方、同被告を知る芸能関係者は「彼を起用したプロデューサー、俳優仲間の中には頑張って欲しいという思いを持っている人はいる。『いろいろなことがクリアになったら、応援したい』と言う人もいる」と明かした。映画仲間が同被告を励ますために集まったとの情報もある。

新井被告は初公判で「無職です」と答えており、将来的な芸能界とのかかわりは不透明。別の映画プロデューサーは「応援したいという気持ちと実際に起用するか否かは別問題」と強調した。昨今、芸能人が不祥事を犯した際、観客が自らの意思で選択する映画は、カットや追加撮影をせず公開するケースも増えているが「映画にもスポンサーはいる。メジャーの映画会社はもちろん、地方が舞台のご当地映画であっても、プロデューサーは使いにくいでしょう」と語った。