俳優香川照之(54)がテレビ朝日系ドラマスペシャル「当確師」(12月27日午後9時)に出演する。

本作は大ベストセラー「ハゲタカ」シリーズで知られる人気作家・真山仁氏(58)の同名小説を初映像化するもの。香川は、当選確率99%を誇ることから“当確師”の異名を持つ選挙コンサルタント・聖達磨を演じる。

他にも香川と“演技合戦”を繰り広げる豪華キャスト檀れい(49)、高橋克実(59)、奥貫薫(50)という超強力布陣が集結結し、まさに“役者がそろった”激烈な選挙戦が開幕する。

聖は当選確率99%を誇り“当確師”の異名を持つ敏腕選挙コンサルタント。

「選挙は戦争だ、勝つためなら手段は選ばん。それが当確師、聖達磨のやり方だ」と豪語する聖はつい先日も、一芝居打って敵陣営に内部分裂を生じさせ、圧倒的な勝利を収めたいという候補者を希望どおりの形で当選させたばかりだった。

そんな聖に、新たな仕事が舞い込む。旧知の仲である国会議員・大國克人(木場勝己)から、“高天市”のカリスマ市長・鏑木次郎(高橋克実)を次の市長選で倒してほしい、と依頼されたのだ。

元検事の鏑木は7年前、前市長の不正を暴いて当選。革新的な政策を次々実行して自治体を急成長させ、“日本一有名な市長”とよばれていた。

実は、聖と鏑木の間には浅からぬ因縁があった。鏑木が初出馬した際、聖は大國の依頼によりアドバイザーを引き受けたものの、鏑木のやり口にあきれて途中で降りたという過去があったのだ。もともと鏑木派だった大國がなぜ今回は敵に回るのか。探りを入れたものの、大國は答えることなく、聖に現金の束と3枚の履歴書を渡す。「カネはいくらでも払う、強力なスポンサーもいる。対立候補をこの3人の中から選び、鏑木を市長の座から引きずり落してほしい」と。

いぶかしみながらも大國の依頼を受けた聖は、候補者を吟味。そして、高天市で保育園を経営する黒松幸子(檀れい)こそ、候補者にふさわしいと狙いを定める。さっそく幸子に接近するが、幸子は鏑木の妻・瑞穂(奥貫薫)の学生時代からの親友。瑞穂との関係から見ても、幸子が市長選に立候

補する可能性は限りなくゼロに近いと思われた。こうして、聖の波乱含みの戦いが幕を開ける。