作詞家で直木賞作家の、なかにし礼(なかにし・れい)さん(本名・中西礼三=なかにし・れいぞう)が、心筋梗塞のため23日午前4時23分、都内の病院で死去したことが25日、分かった。82歳。旧満州生まれ。2012年に食道がんが見つかったが、先進医療の陽子線治療で克服。その後も旺盛な創作意欲を見せていたが、ついに帰らぬ人となった。葬儀・告別式は後日、家族葬として行う。喪主は妻の由利子さん。

◆なかにし礼(れい)本名・中西礼三。1938年(昭13)9月2日、旧満州(現中国・黒竜江省牡丹江市)生まれ。立大文学部仏文学科卒。作詞家として「天使の誘惑」「今日でお別れ」「北酒場」で日本レコード大賞を3度受賞。作家としても00年「長崎ぶらぶら節」で直木賞。NHK連続テレビ小説の原作「てるてる坊主の照子さん」、満州からの引き揚げ体験を描いた「赤い月」などがある。血液型A。