演歌歌手細川たかし(70)が25日、今月23日に心筋梗塞のため亡くなった作詞家で直木賞作家のなかにし礼さんをしのんだ。

デビュー曲の「心のこり」や、「第24回日本レコード大賞」を受賞した「北酒場」など、なかにしさんの作品を歌った。くしくも、前日24日には、作曲した中村泰士さんが亡くなったことが明らかになったばかりだった。

所属事務所を通じてコメントを発表した細川は「なかにし礼先生の訃報を聞き、また一人昭和の偉人が亡くなってしまい残念でありません。長い間闘病されていたと聞いていたので今は天国でゆっくりとお休み下さいと祈るばかりです」と悼んだ。

さらに「先生とは私のデビュー曲『心のこり』を作詞していただいたのが最初の出会いでした。『私バカよね おバカさんよね』。冒頭の歌詞が余りにインパクトが強く、よくキャンペーンなどで子供に『あっおバカさんが歩いてる』などと言われる程でした。元々タイトルが『私バカよね』でしたがデビュー曲でこのタイトルは可哀想だと先生が『心のこり』と付けてくれたんです。その7年後『北酒場』も先生の作品で私にとっての代表曲です。先生本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りしております」としのんだ。