漫画家でラブホテル評論家の日向琴子氏(44)が、昨年暮れに高野山真言宗別格本山「清浄心院」で行われた得度式で出家していたことが26日、分かった。

頭を剃り上げた日向氏は「実は出家は幼い頃からの悲願で、こういうコロナの時代だからこそ決断しました。(大僧正の)池口惠観先生とは以前よりご縁があり、これまでにも何度か護摩行に参加して来ました」。一昨年10月に16歳年下の出版社勤務の男性(28)と結婚しているが「夫は理解し応援してくれています」と話した。

師匠となる「師僧」の池口惠観大阿闍梨(だいあじゃり=84)は、前人未到の「百万枚護摩行」を成満し、安倍晋三前総理を始め数多くの政治家と親交があることから「永田町の怪僧」のあだ名を持つ“炎の行者”。「弘法大師・空海が草創したこの清浄心院で得度し、これからが本番。修行は厳しいが、努力していく姿を見守りたい」とエールを送っている。

日向は、今後も従来通りの仕事を続けながら、高野山や江の島、鹿児島で修行に励み、一人前の僧侶を目指す。「瀬戸内寂聴さんや家田荘子さんのように執筆活動を続けながら、僧侶として師匠である惠観先生のように大きな愛を持って、人生に思い悩む人に深く寄り添っていきたい」と話した。