女優上野樹里(34)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の第15話が22日、放送される。

19年7月期ドラマの第2弾。87年4月スタートのフジテレビ系のドラマ枠「月9」では初の2クール放送。昨年7月開始の予定が、新型コロナウイルス禍で同11月開始となった。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大に勤める法医学者。横浜・野毛山署のベテラン刑事だった父・平(時任三郎)は健在だが、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある仙ノ浦の実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり)の遺体は見つかっていなかった。そして、平は仕事を辞して、里子の遺体を探すために仙ノ浦へと移り住む。

朝顔は平の元部下だった神奈川県警捜査一課の刑事・桑原真也(風間俊介)と結婚して、5歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。だが、事件に巻きこまれた桑原は、長野県警に異動させられて交番勤務を命じられていた。

第15話では、朝顔、桑原、そして娘のつぐみは、仙ノ浦から戻り、また一緒に暮らすことになった平と一家4人、水入らずで年末年始を過ごす。朝顔は、三が日明けに訪ねてくる桑原の両親と姉の忍(ともさかりえ)一家を迎える準備も進めていた。

そんな折、朝顔のもとに元興雲大教授だった茶子(山口智子)から連絡が入る。承諾解剖の相談だった。興雲大学法医学教室にやってきた茶子とエンバーミング(遺体修復)の専門家である若林(大谷亮平)は、今回の案件に関して朝顔たちに説明をする。

遺体は猿渡正夫という65歳の男性。猿渡は、ヨーロッパのとある国のホテルで亡くなっていた。猿渡は、妻の佳織(美保純)、ひとり娘の優香(菅野莉央)と3人で暮らしていたが、突然姿を消し、家族から捜索願が出されていた。

猿渡の遺体には首をつった痕跡があり、現地での解剖の結果、自殺と断定されていた。佳織たちは、若林らにエンバーミングのやり直しを依頼した際に、再解剖を希望したという。佳織と優香から事情を聴くと、再解剖を強く希望しているのは娘の優香だった。

優香は、野毛山署強行犯係の刑事・森本(森本慎太郎)の学生時代の友人。森本は、父が自殺したことを信じられない優香に、再解剖という選択肢があると助言していた。朝顔たちは、優香の依頼を受け、改めて猿渡の解剖を行うことにする。