竹中直人(65)山田孝之(37)斎藤工(39)が、共同監督を務めた映画「ゾッキ」公開直前イベントが20日、都内で行われた。イベント中の午後6時9分に、宮城県沖で地震が発生し、同県で震度5強を記録。会場のある港区も、震度3を記録し、場内は揺れが感じられた。

揺れたのは、ちょうど松井玲奈(29)が語っていた同6時11分頃で、まず斉藤が後方で撮影していたテレビ局のクルーたちに「脚立の(上に立っている)方は降りてください」と呼び掛けた。竹中は「1回、避難した方が良いかも…どこに避難して良いか分からないけど」と続いた。

斎藤が「震源がどこか分かれば?」と声をかけると、司会は「震源は宮城ということで…続けて良いですか?」と周囲のスタッフに確認し、同6時12分にイベントは再開。その中、竹中は「避難経路だけ、大丈夫ですか? スタッフさん、確認してください」と声をかけ、映画だけでなく、地震発生後の場内の安全確保まで“監督”した。

「ゾッキ」は、この日、登壇した漫画家・大橋裕之氏(41)の初期作品集「ゾッキA」「ゾッキB」収録の作品群を1本の長編映画にした実写化作品。竹中が舞台の楽屋で原作と出会い、映画化を決意。監督経験のない山田と、既に自身の監督作を製作、公開していた斎藤に直観的に声をかけ、共同監督として大橋氏の出身地の愛知県蒲郡市で撮影を行った。

蒲郡市には映画館がないが、蒲郡市民会館大ホール、中ホール、蒲郡信用金庫で20日から先行上映が始まった。同日と21日には「ゾッキの日」イベントを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の延長により、実施を断念。都内から配信の形で行った。後日、改めて蒲郡市でのイベントを開催すべく、スタッフが調整しているという。

この日は出演したお笑いコンビ「コウテイ」の九条ジョー(27)、鈴木福(16)も登壇した。

26日から愛知県で先行公開され、4月2日から全国公開される。