佐藤健(32)が8日、都内のグランドシネマサンシャインで行われた主演映画「るろうに剣心 最終章 The Final」(23日公開)IMAX公開記念舞台イベントで、共演の武井咲(27)新田真剣佑(24)大友啓史監督(54)らスタッフと縦18・5メートル、横25・8メートルの巨大スクリーンで映画を鑑賞した。

佐藤は上映会後のイベントで「今後は一択だなと。技術が素晴らしい。日本中に普及して欲しい」とIMAXを絶賛。その上で、米ロサンゼルス出身で、4月で所属事務所トップコートとの契約を終了し、海外を中心に活動する新田に「マッケン、お金あるんだから。米国からすごい人、連れてきてよ」とリクエスト。新田は「僕1人では何も出来ない」と苦笑いした。

劇中では、佐藤が演じた伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心と、新田が演じたシリーズ最恐の敵・雪代縁(えにし)との激しいアクションが見どころだ。加えて、武井演じる神谷道場の師範代・神谷薫との恋愛模様も大きなポイントだ。そうしたアクション、メイク、美術、造形のみならず、俳優の目の奥の心情まで、IMAXでは映ってしまう。

佐藤は「ディティールが細かく見える。傷とか。我々としては本当に手が抜けないな」と笑った。大友監督は「汚しの表現にこだわってきているから、効いている思う。血が流れるところで流れないと…芝居を含め、やっていないことが見えちゃう。恐ろしいけれど(日本映画の)レベルを上げていくと思う」とIMAXの画面の高精度を説明。その上で「日本は(IMAXでは)イベントムービーくらいしかやらないけど、アクションのベースに人間ドラマがある。こういう映画をやるといい。2人の攻防が見えて楽しい」とIMAXこそふさわしい映画だと強調した。

佐藤は「日本が世界に誇れる映画を皆さんと作ったことが誇り。日本の作品を世界で見てもらいたいという思いがある中で、大友監督のような人が先頭に立って、日本のエンタメ界を引っ張っていって欲しい。よろしくお願いします」と、大友監督の今後の創作活動に期待を寄せた。