「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)が、劇中に登場した人気キャラクター煉獄(れんごく)杏寿郎(声=日野聡)の誕生日の10日に、2020年公開の映画として、全世界の興行収入(興収)1位に立った。

 米国の映画興収データサイト「ザ・ナンバーズ」内の2020年の世界興収ランキングで、現地時間9日(日本時間10日)「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が全世界興収が4億7460万ドル(約515億円)となり、中国映画「八佰」の4億7257万5002ドル(同513億円)を抜いて1位となった。

 煉獄は、テレビシリーズにも出た鬼殺隊の最高位“柱”の1人で、炎の呼吸を使う。映画では任務に挑む姿が初めて描かれ、主人公竈門炭治郎(かまど・たんじろう、同=花江夏樹)ら後輩に激励の言葉を投げかけ、終盤では上弦の参の鬼・猗窩座(あかざ、同=石田彰)と激闘を演じるなど、おとこ気のある姿勢が支持され、人気を呼んだ。

 映画は米国でも興行収入(興収)1位を記録。米映画興収情報サイト「Box Office Mojo」は、公開2週目の週末の1、2日(日本時間2、3日)に興収670万ドル(約7億3200万円)を記録し、同週の首位に立ったと報じた。日本の映画が首位に立ったのは、99年の「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」以来22年ぶりだという。

 国内では、5月2日までに興収398億8000万円を記録しており、興収400億円まで、あと2000万円に迫っていた。8、9日の週末興収で、400億円の大台突破は濃厚な状況だ。