お笑いコンビ、ココリコ田中直樹(50)が1日、一般社団法人「MSCジャパン」のオンラインプレスセミナーに出席した。「危機迫る水産資源-将来の世代まで残していくには-」がテーマ。

MSCは1997年(平9)にロンドンで設立された非営利団体。科学的根拠に基づいた持続可能な規格に合致した漁業でとられた水産物に、MSCの「海のエコラベル」が付けられている。

MSCアンバサダーの田中は「この40年で海の魚が半分に減ってしまっている。この数字にショックを受けている。気をつけていかないと3000円のすしが3万円に、サバ1匹が1万円となってしまう」と水産資源の保護を訴えた。

「家の近所の魚屋さんと話していて、ここ数年、魚の種類、量が少なくなったと。食卓に当たり前に出てきていたサンマ、サバの量が減っている。40年、50年と商売している人と話して分かりました」と話した。

「海のエコラベル」の付いた商品について、田中は「よくマクドナルドのフィレオフィッシュ、セブン-イレブンのからしめんたいこを購入しています。そんなに高いということはない。同等の値段で手に入れられます。知ってもらえれば」と話した。

魚を買う際には「値段、味、鮮度、安全性を気にする」と言う田中だが、海洋資源を守るために「エコバッグを持ったり、プラスチック製品は回収してくれる店に持って行ったりしている。そうしたものが海のゴミの大部分を占めている。今、魚が減っていること、『海のエコラベル』があることを知ってほしい。自分の子供、その子供に魚を食べてもらうために、持続可能な活動を続けながら考えていければ」と話した。