19年に口腔(こうくう)がんと食道がんの手術を受けたタレント堀ちえみ(54)が1日、都内で、高機能ポケットサイズ超音波診断装置「Vscan Air」の新製品記者発表会に出席した。

19年2月に約11時間にもおよぶ口腔がん手術を受け、同3月末に退院したが、4月には食道がんと診断され、その翌月に内視鏡手術を受けた堀。

現在の体調は「今は全然、体は元気」と明かした。

話し方に後遺症が残っているため、「ちょっとでも沢山の言葉をすらすらと、話せるように自主的に毎日、最低でも15分はリハビリとボイトレ(ボイストレーニング)を積み上げています」。

検査については、耳鼻科と口腔(こうくう)外科でそれぞれ3カ月に1度、食道がんの方も半年に1回胃カメラを飲んで経過を見ているという。

専門家のボイストレーニングはリモートで月に1回実施しており、音域が伸びたという。「カルテットがうまく使えるようになった。舌の仕組みを以前より考えるようになって、音を出すということは、口の中のいろんな部分を使って言葉って出していっているんだなって考えていくと、以前より出るようになった。頭をつかったっていうことですよね。口が使えない分」と笑った。

来年には芸能生活40周年を迎える。コンサートを予定しており、「そこを1つの目標にして頑張っていますので実現させます」と力強く宣言した。

大病を経験し、生きる上での考え方も変わった。「皆様のお陰で生かせていただいて、瞬間瞬間が楽しい。大変な世の中、辛い方に目を向けるのではなく、楽しいこと素晴らしいことに目を向ける方がお得かなと思っていますね」と笑顔を見せた。

その上で「何かを無くしたら1つ得ることができればいいと思って、自分の落ち込んだ気持ちを奮い立たせて生きてきた。生きていれば何でもできるなと、そう思っています」と語った。