佐藤健(32)が4日、都内で行われた主演映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(大友啓史監督)初日舞台あいさつで、10年で5作積み重ねたシリーズは「この作品を見てもらい、やっと始まる。末永く愛していただきたい」と呼び掛けた。

11年8月に第1作の撮影がスタート。幕末最強の「人斬り抜刀斎」緋村剣心を演じた佐藤らの身を削ったアクションで話題を呼び14年の続編「京都大火編」「伝説の最期編」と3作合計の興行収入は120億円と一大ヒットシリーズとなった。若手だった佐藤も代表作を得て大きく飛躍した。

明治時代を描いた原作終盤を実写化した「The Final」と幕末を描いた「The Beginning」は18年11月に撮影を始め、並行して撮影しながら19年5月に撮了。しかし新型コロナウイルスの感染拡大で昨年5月に公開が1年延期。さらに「The Final」が公開された今年4月23日に政府が3度目の緊急事態宣言を決め、発出された同25日から東京と大阪の映画館は休業を余儀なくされ、6月1日の休業要請緩和まで営業できなかった。

この日は「The Final」の舞台あいさつも行った。佐藤は「映画館で見られるこの時期は、僕にとって特別な幸せ。出来ることなら皆様と共有し、過ごしたい」と感謝した。