歌手Crystal Kay(35)が、4日にスピーカーメーカー「JBL」のブランドアンバサダー就任とカバーアルバム「I SING」発売記念のプレスイベントでミニライブを行ったことを取材した。

この日、昨年のクリスマス以来、半年ぶりのライブだったというKayは「本当に久しぶりで、みんなに会えてよかった!」とファンへ喜びを伝えた。

ヒット曲「恋に落ちたら」で幕開けし、初披露のEXILEのカバー「ただ…逢いたくて」をはじめとした全5曲を届けた。

最後に披露した、Official髭男dismの「I Love」は、カバーアルバム「I SING」でノーマルバージョンとアップテンポバージョンの、2パターンを収録した。これは、自らが歌唱したものをOfficial髭男dismに送り、「カバーしてもいいですか?」とダメもとで聞いて実現したものだったという。楽曲についてKayは「本当に素晴らしい曲。ボーカルも最高。どうしたらちゃんとリスペクトを込めつつ、でもちゃんとCrystal Kayバージョンにできるかなって考えて」と、試行錯誤をした末に「『バラードバージョンでいこうよ』ってなったんです」と同曲に込めたこだわりを明かした。

オリジナルバラードバージョンを聞いたファンの中には、涙を流す人や、目頭をハンカチでぐっと抑える人がいた。歌詞に「変わり果てた世界」の言葉がある。この2年、コロナ禍だったからこそ気づけたことがたくさんあった。当たり前の日常が、そうではなくなった。何もかも変わってしまった世の中だからこそ、「当たり前」や「普通」がどんなに幸せだったことか、気づかされた。誰もが背中を押されるような歌詞に加え、バラードならではのしっとりとした雰囲気に、瞬きを忘れ、じっと聞き入る人や、目をつむり、胸に手を当て、じっくり聞く人など、さまざま見受けられた。

改めて音楽のもたらす力や影響力を肌で感じる日となった。