コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる「小説を音楽にするユニット」YOASOBIが4日、オンラインで無料配信ライブ「SING YOUR WORLD」を開催した。自身2度目の生配信ライブ。

ドローンがオフィス内を駆けめぐる-。“終点”にはikuraと、Ayaseの姿が。この日初披露となった「三原色」を明るく軽やかに歌い上げた。ikuraは「こちらはなんと、ユニクロさんのオフィス内です!こんなに本がたくさんある所で。私たちは『小説を音楽にするユニット』ということで、落ち着きますね」と、ニッコリ。Ayaseは「なかなか普通のところでライブしないのよ、YOASOBIは」と、笑った。

同ライブは、ユニクロの人気Tシャツブランド「UT」とコラボした「YOASOBI UT」の発売を記念して、ユニクロの有明オフィスから配信された。2月に開催したユニット初の配信ライブは、東京・新宿ミラノ座跡地から配信し、約4万人が同時視聴した。今回も同ユニットらしく、こだわった演出が組み込まれた。1つのオフィス内を歩き回り、歌唱場所を変え、曲のイメージに合わせ、いくつものステージを作り上げた。最高難易度と言われている5曲目の「怪物」も、クールな雰囲気の中で歌い上げた。

ライブの終盤、きれいな音色が響いた。そこには全国のコンクールで金賞常連である、大阪桐蔭高校吹奏楽部(172人)の姿が。「ハルカ」「群青」をスペシャルコラボで歌唱した。ikuraは「なんと172人。Ayaseさんのパソコン一台からできた曲が、172人と一緒に届ける日が来るとは…」と、感慨深い表情を浮かべた。

この日は、デビュー曲「夜に駆ける」や「ハルジオン」「アンコール」「もう少し」など、全9曲を歌唱。前回の配信ライブの約6倍となる、約28万人が視聴した。

同ユニットは、19年11月に「夜に駆ける」でデビュー。同曲は、国内各種配信チャートで1位を獲得。2020年年間BillboardJAPAN総合ソング・チャート、ストリーミング・ソング・チャートでも1位に輝いた。その勢いのまま、昨年の「第71回NHK紅白歌合戦」にも初出場するなど、人気を博している。