1月に新型コロナウイルスに感染し、療養した松竹新喜劇代表の渋谷天外(66)が10日、京都・南座で開幕した「松竹新喜劇 夏まつり特別公演」(18日まで)で舞台復帰した。

室町時代の禅僧・一休宗純を主人公とする新作喜劇「一休さん」で茶屋の主人と将軍の2役を務めた天外は「久しぶりに夏の京都で初日を迎えられますこと、新作喜劇『一休さん』をお届けできますこと、すべてに感謝です。松竹新喜劇らしい、温かくてホロリとできるお芝居に仕上がったと思います。千穐楽まで、無事に走り抜けられますよう、出演者一同精いっぱい勤めて参ります」とコメントした。

一休役の藤山扇治郎(34)は「コロナ禍の中、無事初日を迎えさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

同公演2本目は人情豊かな兄と妹の物語「愛の小荷物」。妹役で笑いを届けた久本雅美(63)は「詞を飛ばしてしまいました(笑い)。しゃべりながら何かおかしいな、えらい事してるんちゃうかなと思って、慌てて元に戻して進めましたが、植栗(芳樹)君が微動だにせずについてきてくれたので助かりました。いやぁ、生の舞台って分からないものですね。お客様の反応もすごく良くて、素晴らしく、温かいもので、助かりました」と振り返った。