過去のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)をめぐるネタを理由に、東京オリンピック(五輪)開閉会式の制作チームのショーディレクターを解任された小林賢太郎氏(48)の元相方・片桐仁(47)が24日深夜、TBSラジオ「エレ片のケツビ!」(土曜深夜1時)に出演し、同件について謝罪した。

番組冒頭、「報道にあった通り、過去のラーメンズの極めて不適切なセリフにより、多くの方々に、不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪。

続けて「皆様のご指摘により、そのことに改めて気付かされ自分自身が演じてしまったことを反省しております。二度とこのようなことがないように、表現をする際には、一度立ち止まって考えることを心がけたいと思います。大変申し訳ありませんでした」と謝罪を繰り返した。

片桐は、お笑いユニット、ラーメンズとして、小林氏とともに問題となったコントを演じた当事者でもあった。

片桐は22日に謝罪コメントを発表し、「この度は、23年前のラーメンズのコント内での極めて不適切なセリフにより、多くの方々に不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪。背景について「当時、差別的な表現や不謹慎な言い回しに対する意識が低く、それによって不快な思いをする相手の方がいることを、想像出来ていませんでした。若気の至りとは言えない、非常識な人間だったと思います」と説明した。

続けて「皆様のご指摘により、そのことに改めて気付かされ、事の重大さに気付かず、自分自身が演じてしまったことを反省しています。今後、二度とこのようなことがないように、表現をする際には、一度立ち止まって考えることを心がけたいと思います」と反省の意を示し、「大変、申し訳ありませんでした」と、再度謝罪した。

小林氏は、98年のラーメンズのコントで、「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)」をネタにしていたとして、米ロサンゼルスに本部を置くユダヤ人の人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センターが21日(日本時間22日)に抗議声明を出していた。

関係者によると、ラーメンズの構成、演出は小林氏が担当していたという。当時のコントも、ユダヤ人を差別する内容ではなく、たまたま、アドリブで小林氏がその言葉を口にしてしまったという。

一連の騒動を受けて、出演予定だった23日のイベント「TBSラジオ『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』公式完全読本 発売記念オンラインサイン会」が中止となっていた。