Sexy Zone佐藤勝利(24)が愛用品のギターでビートルズの「Blackbird」を軽やかに弾いてくれた。

主演舞台「ブライトン・ビーチ回顧録」(東京芸術劇場)の18日開幕を前にインタビューした際のことだ。

移動中もアコースティックギターを手放さないという佐藤は、ユーチューブや、まれにコンサートでもギターを披露することがある。

きっかけは6年前に見たポール・マッカートニー(79)の日本公演だという。

「14歳の時に初めて見た舞台が(堂本)光一クンの『Endless SHOCK』で、目を見張るような演出、動きにすっかりやられました。それ以降、舞台といえば、躍動感のあるイメージ。コンサートでも、まず頭に浮かぶのはマイケル・ジャクソンでした。だからかもしれませんが、楽器と歌だけで3時間以上のステージを魅せるポールさんはある意味新鮮だったんですね。どうしようもなくギターを弾きたくなりました」と明かす。

70歳を超えて、出ずっぱりで楽器を取っ換え引っ換えするポールのステージは、私のような年配者にはむしろアクティブに感じるのだが、ジャニーズ事務所入りして10年、キラキラの環境で過ごしてきた佐藤には、いい意味で「シンプル」と映ったようだ。

くしくも今度の「ブライトンー」は、初めてジャニーズを離れて臨むニール・サイモン作のストレート・プレイ。「進行役」の佐藤は歌も踊りも抜きに、シンプルに「語り」だけで観客に向き合う。

稽古中も携帯でセリフを録音しながら「どうやったらお客さんに一番伝わりやすいか、声の強弱のあんばいを確かめながらやっています」という。「飾り」を抜きに、佐藤の魅力がダイレクトに伝わる舞台となりそうだ。   【相原斎】