演歌歌手三山ひろしが41歳の誕生日を迎えた17日、東京・お江戸両国亭でバースデーイベント「三山家とさ春 落語会」を行った。

かねて、移動の飛行機内で落語を聞くなど好きだったといい、昨年1月に東京・明治座で行われた座長公演で、立川志の春(45)による新作落語をもとにした「阪田三吉物語」を上演した縁や、さらに今年に入ってテレビ番組の企画で落語を披露することになり、志の春のもとで稽古を積んだ。故郷高知もモチーフにした「三山家とさ春」と命名され、初めてファンの前の「寄席」では、古典落語の「金明竹」を披露した。

志の春は「そのまま覚えてと言っても実際は難しいんです。笑いを求めるとオーバーになったりします。でもとさ春さんの落語は素直にやっているのにちゃんと色がある。登場人物がみんな愛らしいんですよね」とコメント。おかみさんの演じ方をほめられたといい、三山は「今後おかみさんが目立つ話にも挑戦してきたい」。将来的には「独演会もやってみたい」といい「第2部で歌ったり。総合的に三山ひろしを楽しんでもらえるように」と意欲をのぞかせた。

また、この日41歳を迎え「今は難しい時期ですが、耐えて何とかやり過ごしたい。いい時期になったら、またみんなで肩を組み合って話し合ったり、人間らしい生活に戻れれば」と願いつつ、年末に向けても「殺伐とした時代に歌を聞いていただいて、人の声のぬくもりとか、温かさをお届けできれば自分の役目は果たせるのかなと思います」と話した。