菅田将暉(28)が22日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた主演映画映画「CUBE 一度入ったら、最後」(清水康彦監督、10月22日公開)完成披露試写会で、共演の杏(35)が「フィットネスのゲーム」を持ち込むなど、撮影現場に俳優陣が遊べるものを持ち込み「本当に、仲良かった。(物語は)結構、シリアスで怖いのに楽しかった」と振り返った。

その上で、吉田鋼太郎(62)が絵を描く中で、田代輝(13)の好きな女の子の顔を、俳優陣で想像しながら描く遊びをしていると、吉田の描いた絵が菅田の顔に似ていたといい、菅田は「変な雰囲気になった」と笑った。

映画は、年齢も性別も職業も接点もつながりもない6人の男女が、理由も分からないまま謎の立方体=CUBEに突然、閉じ込められる物語。菅田は撮影の中、杏が「画(周囲の風景)の変わらないところで戦うから、持って行こうと」と言い、フィットネスのゲームを持ち込んだと振り返った。斎藤工(40)も「定時制のクラスみたいに、それそれの立ち位置で和気あいあいしていた」と説明した。

その中、岡田将生(32)は「画しりとりが1番、面白かった」と振り返った上で、吉田が描いた絵が「すごく好きで」と語った。吉田が「菅田の顔は描いたような気がする…違う。タイプの女の子の顔を描いてみたんだ」と振り返ると、菅田は「あぁ、そうだ!」と大きな声を上げた。杏は田代をチラッと見て「そうそう、田代君のタイプの子の顔を、みんなで想像して描いたんだよね」と補足すると、菅田は「俺の顔に似てて、変な雰囲気になった」と苦笑した。

「CUBE 一度入ったら、最後」は、1997年(平9)に公開された、ビンチェンゾ・ナタリ監督のカナダ映画「CUBE」の、初の公認リメイク作品。謎の立方体=CUBEに突然、閉じ込められたエンジニアの後藤裕一(菅田)団体職員の甲斐麻子(杏)フリーターの越智真司(岡田)中学生の宇野千陽(田代)整備士の井手寛(斎藤)会社役員の安東和正(吉田)は年齢も性別も職業も、彼らには何の接点もつながりもない。理由も分からないまま、脱出を試みる彼らを熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや火炎噴射など、殺人的なトラップが次々と襲う。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体力と精神力の限界、極度の緊張と不安、そして徐々に表れていく人間の本性…恐怖と不信感の中、終わりが見えない道のりを、それでも「生きる」ためにひたすら進んでいく。