映画「僕と彼女とラリーと」(塚本連平監督)の公開初日舞台あいさつが1日、都内で行われ、主演の森崎ウィン(31)とヒロイン役の深川麻衣(30)が登壇した。

愛知県豊田市と岐阜県恵那市を舞台に、葛藤を抱える若者が故郷の美しい自然や人々の温かさに触れ、ラリーへの挑戦を通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。森崎が、父親との確執により過去にとらわれ将来に迷う主人公を演じ、その幼なじみで、地元で暮らすシングルマザーを深川が演じた。

森崎は「緊急事態宣言が明けて、なんてすてきなタイミングで公開初日かと思ったら、台風が来てしまいました。先ほど、外に出たら雨は止んだみたいです。でも、風が強いので、帰りはお気をつけください」とあいさつした。

森崎と深川は初共演も、同い年ということもありうち解けたという。深川は「森崎さんは、笑顔がすてきな、爽やかな印象を持っていました。でも、仕事はとてもストイック。集中力もすごいのですが切り替えがうまい。あれ、いないなと思うと、自分の時間をつくっていて、ストイックな猫ですね」と評した。

作品はオールロケ、豊田市や恵那市の自然が映し出される。森崎は「自分の車で撮影現場に入ったので、よくドライブをしました。景色を楽しんだり、街とコミュニケーションをとりました」と話した。

2人のデートシーンでは、森崎が歌うシーンもあるという。台本では歌詞だけだったという。森崎は「それなら、僕が曲を作ってもいいですかと、お願いしました」。深川は「歌声はとてもすてき」としたが、森崎は「デートで歌うというのは、プライベートではやりませんね」と笑わせた。