作曲家の千住明氏(60)が12日、東京・サントリーホール 大ホールで、「千住明の世界~コラボレーション・コンサート2021」を開催した。

さまざまなジャンルのアーティストが集い、千住氏率いるオーケストラとコラボレーションする企画。妹でバイオリニストの真理子氏、兄で画家の博氏のほか、ジャニーズ事務所の俳優中山優馬、湘南乃風のHAN-KUN、女優紅ゆずる、歌手杉山清貴らが出演した。

明氏の活動35周年を記念して昨年行われる予定だったが、コロナ禍で延期に。1年越しでの開催となった。開演前「初めて」という3きょうだいそろっての取材に応じ、明氏は「去年はコロナ禍で全て演奏会が中止になった。同時に還暦を迎えて一巡したような気持ちになって、むしろチャンスだと。去年1年は作家に戻ってずいぶんたくさんの曲を書きました」と振り返った。

異なるジャンルとのコラボについては「中山君は奇跡的に。事務所の皆さんも興味を持ってくれた。湘南乃風のHAN-KUNはレゲエです。レゲエの人はサントリー(ホールへの出演は)初めてなんじゃないですか?」と紹介。また「若い人たちにどうつないで、次に渡すか。1つの節目として示したい。すごく意味のあるものにしたい」と意気込んだ。

きょうだいがそろう企画は21年ぶりという。博氏は「明は友人に恵まれた。明がやろうと言うと、これだけ素晴らしいクリエーターが集まってくださる。明は幸せ者だと思う」。コロナ禍で約半年間演奏会が開催できなかったという真理子氏も「奇跡的というようなアーティスト、超一流のスタッフが集まってこんな瞬間を迎えられる。この場所に集まってくださった皆さんの心に刻んで欲しい」と語った。