天海祐希(54)が21日、都内で行われた主演映画「老後の資金がありません!」(前田哲監督、30日公開)の完成披露プレミアイベントで、夫役を演じた松重豊(58)から撮影現場で「いつものセレブリティーじゃなく貧乏くさい顔」だったと評され、苦笑した。

天海は劇中で節約好きの主婦・後藤篤子を演じた。松重演じる夫・章は家計は任せきり。夫の給料と自分がパートで稼いだお金をやりくりして、娘まゆみ(新川優愛)と息子勇人(瀬戸利樹)を育て上げ、節約をモットーに、老後の資金をコツコツためてきたのが篤子。そのはずだったのに、親の葬式に300万、娘の派手婚に300万かかり、ピンチに陥る役どころだ。

司会のTBS江藤愛アナウンサー(35)から、夫婦としての役作りを問われた松重は「現場にいくと天海さんが、いつものセレブリティーじゃなく貧乏くさい顔をしていらした。こういう家庭なんだとワクワクした」と答えた。

「貧乏くさい顔」と真横で評された天海は、微妙な色をたたえた流し目で見詰めつつ「私は松重さんがいてくださると心強い。冷静に見ていただいて、後ろから支えていただいた」と感謝した。

松重は「撮影は2年前…記憶が薄れてきているけれど、こういう家庭が前世にあったんだと思える幸せな関係。(天海の)大きい体を腰が曲がっても支えたいと思う、愛に包まれていく話」と映画を評し、笑みを浮かべた。