松重豊(58)が30日、東京・丸の内TOEIで行われた映画「老後の資金がありません!」(前田哲監督)初日舞台あいさつで、コロナ禍を受けて会えなかった今年、生まれた初孫に、ようやく会えたと明かした。

松重は劇中で、主演の天海祐希(54)演じる節約好きの主婦・後藤篤子の夫で、妻に家計は任せきりの夫章を演じた。篤子は章の給料と自分がパートで稼いだお金をやりくりして、新川優愛(27)演じる娘のまゆみと息子勇人(瀬戸利樹)を育て上げ、節約をモットーに、老後の資金をコツコツためてきた。そのはずが、親の葬式に300万、まゆみの派手婚に300万かかり、ピンチに陥る物語。

松重は「どうも、ダメ亭主です。コメディーなのに(コロナ禍で)笑っていけないと言われたりもしますけど、満員…ハッピーです」と満員の客席を見て、笑みを浮かべた。自身が演じた章については「女性の敵のように描かれて…あのような妻がいると、だんなはあの程度で良い」と笑いながら語った上で「女性の方が多いので、男子会は他でやりましょうかね」と男性の観客に呼びかけた。

司会のTBS小倉弘子アナウンサー(47)から、氷川きよし(44)がデビュー22年目で初めて歌唱した映画主題歌「Happy!」を踏まえ「最近、ハッピーなことは?」と質問が出た。松重はコロナ禍に陥る前の19年10月に撮影が行われたこと、新川演じるまゆみが妊娠という劇中の物語を踏まえ「映画の中でも、2年前に撮影していて、孫が生まれるみたいな話をしていましたけど、私事ですけども、やっと、今年生まれた私の孫と今月、ようやく会えましたんで、これも小さなハッピー。そういう日常が戻ってきたということが、1番のハッピーかな、ということですね」と照れ笑いを浮かべた。