生田斗真(37)が11日、都内で主演映画「土竜の唄 FINAL」(三池崇史監督、19日公開)の完成披露報告会に出席した。

生田が潜入捜査官・菊川玲二を演じる人気シリーズの3作目にして完結編。取引額6000億円の麻薬密輸を阻止するため、極悪ヤクザとのバトルに挑む。

生田は「ファイナルにして最高傑作ができました。マジで、これが最後だかんね。多分ね」とアピール。「パート1を作った時は、シリーズ化するなんて夢にも思わなかった。劇場公開までこぎ着けられてうれしく思います」と喜んだ。生田の半裸姿が作品の代名詞にもなっており、「シリーズの中でも裸のシーンが最も長いと思う。冒頭20分は服を着ていない」と笑顔を見せた。

会見には、共演の鈴木亮平(38)菜々緒(33)滝沢カレン(29)仲里依紗(32)堤真一(57)三池監督も登壇。“お祭りムービー”らしい撮影秘話が随所に飛び出した。

三池監督は「冒頭で、カモメが玲二の乳首をかじるシーンがある」と自身が直接撮影に加わったシーンを紹介すると、「何年かに1度じっくり生田君の乳首を観察する機会があるけど、きれいなんです。優しくしてもらってるんだなとうらやましく感じた」。生田は「パート2でも、監督が虎のかぎ爪を付けて玲二の下着を破るシーンがあった。ある意味、相棒のようなものです」と監督への信頼を語り笑った。

今作で“百獣の王”の異名を持つ悪役を演じた鈴木は、「名前も烈雄(れお)ですから。ライオンをやれってことかと思って、ずっとYouTubeでライオンの動画を見てました」と役作りを回想。キスシーンを演じた菜々緒は「食われた」と同シーンを表現し、「ただ食われました。あれはキスシーンじゃないです」と鈴木の野性あふれる演技を振り返った。さらに感電している最中の場面でもあり、鈴木は「感電でガーッとなっているから、菜々緒さんの歯と僕の歯がガチガチガチガチってなってた」。菜々緒も「私も白目むいてたので、全然何も見えなかった。お互い何も分からない状態でした」と苦笑した。

また、仲は同作で“裸エプロン”に挑戦。体に粘着テープを貼り付け体当たりで挑み「三池さんが盛り上がってくださって、カット数が1カットだったのに4カットになった。大丈夫だったんだなと思いました」と笑顔。生田も「世の男子諸君はそれだけでも見に行く価値がある」と太鼓判を押した。

出演者からさまざまなエピソードが飛びだし、三池監督は「今日(会見を)聞いている人は、何の映画? と思うと思う。感電でバリバリとか、キスで『食われた』とか、裸で乳首とか…。ちゃんとした映画ですからね。まじめに一生懸命作りました。明日の日本はこうあれ、という映画です」と念押ししていた。