NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第10話が12日放送され、終了後「甲子園中止」がトレンド入りした。

ヒロイン橘安子(上白石萌音)の幼なじみで、夏の甲子園出場を目指していた弓丘中学の雉真勇(村上虹郎)。1941年(昭16)夏、地方大会の準決勝まで進んだものの日本が太平洋戦争へと向かう中、無念の甲子園大会中止が決まった。

夏の甲子園大会は1915年(大4)に第1回大会が開催された。しかし戦争のため1941年から終戦(1945年)までの5年間は中止となっている。

ドラマの舞台は岡山県。当時は1都道府県1代表ではなく中国地方の5県(岡山、広島、鳥取、島根、山口)で2校という狭き門だった。ちなみに岡山県勢は1921年の第7回大会に岡山一中が初出場。しかし戦前はその1度だけで戦後の1948年に関西が2度目の出場を果たした。

戦後、甲子園大会は2019年の101回大会まで毎年行われたが昨年(2020年)、コロナ禍により春のセンバツに続き夏の甲子園も戦後初めて中止に。今年は春夏ともに開催された。

同番組の公式ツイッターは「夏の甲子園は中止。あんこちゃんは、気付けば兄さんと相思相愛。。持って行き場のない、勇くんの思い…」とつぶやいた。

ツイッター上では「また甲子園が中止になるのかと思った」「甲子園中止告げられた時の勇ちゃんで泣いてしまった…」「甲子園中止無念すぎる」「朝から甲子園中止がトレンドでびっくりしたよードラマの話ね!号泣号泣号泣」「甲子園中止は…昨年のことを思い出してしまう」「甲子園中止を告げられた勇ちゃんと去年の息子がダブって泣いてしまう」などの声が挙がっていた。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。