映画「カメラを止めるな!」などの作品で知られる上田慎一郎監督(37)が17日、ツイッターを更新。映画業界で昨今、問題視されているハラスメントや労働環境について「変えていかなきゃ」と思いをつづった。

上田監督は「どんなに優秀だろうとも、誰かを苦しめるハラスメントを行うなら、その人と一緒に仕事はできない」と書き出し、続くツイートで「映像業界のハラスメント、長時間労働、低賃金労働…いろんな問題があぶり出されてきてる。これをきっかけに変えていかなきゃって思う。自分ができることを勇気と覚悟と責任を持ってやっていきたい」とした。

映画業界におけるハラスメントの問題としては、映画の配給や映画館などの経営を行う「アップリンク」代表の浅井隆氏からハラスメントを受けたとして、元従業員が昨年6月に東京地裁に同氏と同社に対して損害賠償などを請求する訴訟を起こした。また昨年8月に休館した都内の映画館「ユジク阿佐ヶ谷」についても、元スタッフがツイッターでハラスメントがあったと発信していた。また、今年7月には、労働環境などの課題解決に向けた調査や提言を行う非営利団体「Japanese Film Project」が設立された。