NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の18日に放送された第14話の平均世帯視聴率が16・2%(関東地区)だったことが19日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高記録は第8話、第13話の16・5%だった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。

あらすじは、橘家では、肺を患い苦しむ杵太郎(大和田伸也)の枕元で、安子(上白石萌音)が懸命に声をかけていた。ほどなくして、杵太郎はこの世を去る。雉真家では稔(松村北斗)が出征することが決まり、千吉(段田安則)は頻繁に大東亜銀行の頭取と面会をしていた。出征までに、頭取の娘との縁談を取りまとめるためだった。稔と安子の互いの気持ちを知る勇(村上虹郎)は、2人の結婚を許すよう千吉に頼み込むが、まともに取り合ってもらえなかった。しかし勇は「家のための結婚は私がする。(安子に)会ってあげてほしい。会えばわかる」と話す。

千吉は「たちばな」を訪れる。「おはぎが食べたくなって」と千吉のことを知らない安子に言う。材料不足でおはぎを作ることができなくなっていたが、正月用に取っておいた貴重な小豆と砂糖で作ったお汁粉を安子は千吉に差し出す。千吉の様子から、気落ちしていると感じた安子が、勇気づけようと気遣ったのだった。