お笑い芸人で俳優の片桐仁(47)の展覧会「粘土道20周年記念 片桐仁創作大百科展」(20日~12月19日、東京ドームシティ・ギャラリーアーモ)のオープニングセレモニーが19日、同所で行われた。過去最大の展覧会で、粘土作品やイラストのほか、クラウドファンディングで資金を集めた過去最大の作品「公園魔」など380点が展示されている。

片桐は「小学生の写生会で描いた作品まで持ってきました。日本人には粘土成分が足りないと思っているので、ワークショップで粘土に実際に触れて粘土の楽しさをわかってもらえたらうれしい。アートがわからないという方も、見たら楽しいので、美術に興味をもっていただきたい」と話した。

99年「ヤングマガジンアッパーズ」の連載スタートをきっかけに、「文房具や日用品、電化製品など、あらゆるものに粘土を盛る」をコンセプトに、20年以上にわたり粘土作品を作り続けてきた。「アーティストになりたいという夢はありましたが、まさか、20年も続くとは思っていませんでした」。「セロハンテープ台」という作品は99年11月の作品だが、右腕のしわの部分が気にくわなくなり、今回の展示にあたり作り直したという。「20年がたち、かなりうまくなりました」。

クラウドファンディングでは677万円が集まった。「公園魔」は横5メートル×高さ4メートルの巨大な作品。「僕の地元の埼玉県宮代町にある、たこ公園をモチーフに、僕らしい地獄版です。家族や仲間が手伝ってくれました」と話した。

また、トータス松本、大宮エリー、野性爆弾くっきー!ら7人のアーティストのコラボ作品展示も決定。片桐の「ペットボ土偶」などの作品に7人が、独自のペイントで装飾を施すという。