吉本興業と農林水産省は1日、都内で「よしもとニッポンフードシフト」キックオフイベントを行った。 消費者の食品生産者らへの理解を高めることを目的とし、今後は吉本芸人らが全国の食の生産現場にまつわる情報発信を行っていく。イベントには食に関するコンビ名を持つ吉本芸人約40人も出席。ステージには代表してCOWCOW、サバンナ八木、ライス、銀シャリ、バイク川崎バイク、フルーツポンチが登壇し、芸人と食がコラボした企画などを提案した。

名前が食に関係ないことを突っ込まれた八木は「サバンナのサバです」と答え、同様の質問を受けたバイク川崎バイクは「僕も昨日、同じことをマネジャーに聞いた」と笑わせた。バイクに使われているエンジンは耕作機などにも使われていると説明を受けたといい「それか僕のことを誰かが馬肉、川崎、馬肉と勘違いしたかな」とボケると、会場の一部からしか笑いは起こらず。司会のチュートリアルから「(一部の)1人の人だけにはハマっとるで」と突っ込まれていた。

COWCOWは実際に畜産局牛乳乳製品課の職員と対面したといい、善しは「ミルクボーイじゃなくて我々を選んでいただいて、ありがたい」と笑わせた。みそ汁に牛乳を入れるとおいしいという豆知識などを伝授されたと明かし、多田健二は「僕らも牛乳やヨーグルトなど、すごくおいしく毎日いただいていますので、ぜひどんどん食べていただきたい。ミルクボーイの分までアピールしていきたいので、よろしくお願いいたします」と意気込んだ。

今回のプロジェクトは農水省が行っている国民運動「ニッポンフードシフト」の若年層への周知を図り、多くの人気芸人を抱える吉本興業と提携したもの。イベント内では金子原二郎農相から吉本興業の藤原寛副社長へ委嘱状も伝達された。藤原副社長は所属芸人100組以上が食にまつわるコンビ名を持っていることを紹介。「みんな間違いなく食いしん坊かと思っております」と笑わせ「食の魅力はもちろん、その課題についてもいろんなコンテンツとして主に若い方々へむけて発信し、盛り上げたいと思っています。全力で行動します。よろしくお願いします」とあいさつした。