訃報が相次いでいる。12月5日には、新作落語のカリスマと呼ばれ、多くの落語家に影響を与えた三遊亭圓丈さんの訃報が届いた。

最後の高座は昨年12月だったそうだが、今年2月には弟子であるれん生含め5人の新真打ち昇進会見に出席した。体調不良を押しての出席だったということで、れん生が代わって答えるというような場面もあった。写真撮影に応じるのもつらそうな中、圓丈さんが「落語界は今大変な時期だけど、(真打ち昇進は)ビッグニュース」と喜んでいたのが印象的だ。

真剣な中に遊び心がある圓丈さん。れん生という名前を決めたのは、タロット占いだったという。れん生によると、最初の候補は「れん丈」だったとか。圓丈さんが占い師にみてもらったら、不吉なカードが出たのだという。

圓丈さんは、れん生が自分の代わりに受け答えし、時にウケ、時にシーンとなるのを見ながら、うれしそうでもあり、まだまだだなという表情をしているようにも見えた。

圓丈さんは、今春の新真打ち昇進披露興行へは体調がすぐれず出演できなかったが、手紙で口上を寄せた。