フリーアナウンサー小林麻耶(42)が7日、東京・アトリエファンファーレ東新宿で2人芝居「受付」初日夜の部に出演した。同作は昨年3月に亡くなった劇作家別役実氏(享年82)による不条理劇。

小林は、とあるビルの1室にデスクを構えた受付嬢。神経科を訪ねてやってきた男に「カンボジアの子供への寄付」「アイバンクへの登録」「遺体提供への登録」「安楽死への登録」を次々に持ちかけ、やがて男が納得して出て行く。約60名の観客を前に、無名塾出身の俳優海部剛史(52)を相手にして、上演時間の50分出ずっぱりで、大きなとちりをも見せずに演じ切り、達者な女優ぶりを見せた。

上演後、海部と舞台に再登場した小林は「こんなにお客さんの前でやるのは初めてですが、緊張よりもお客さんが笑ってくれるのでうれしかったです」と笑顔。「とちったところも分からなかったでしょう」と言いながら、海部に「かんだところありましたよね」と突っこむと、海部は「あれは僕のプラン」と苦笑いした。

小林は昨年1月に三谷幸喜氏作の「罪のない■(口ヘンに虚の旧字体)~毎日がエイプリルフール~」で舞台デビュー。観客の前で演じるのは、今回が2回目となる。「前回はせりふが8行くらいしかなかったけど、今日はやりきれた。お客さんとこんなに距離が近い小劇場は初めてだけど、(雨で)足元が悪い中、来てくれたお客さん、1人、1人に感謝したいです」と笑顔で両手を振った。

今後は8、9、11、12日に出演する。

小林は昨年11月にコメンテーターを務めていたTBS系ワイドショー「グッとラック!」の番組プロデューサーなどを非難して降板、事務所を解雇された。夫の整体師國光吟氏(38)とYouTube「コバヤシテレビ局」で配信を開始したが、更新しなくなり別居が報じられた。先月に復縁が報じられたが、ブログで「直撃インタビューは受け付けていません」と書き込んでいた。