歌舞伎俳優市川海老蔵が次世代俳優の活躍の場として企画した公演「いぶき、」(来年1月21日から、新橋演舞場)の取材会が14日、都内で行われ、中村児太郎(27)、市川九團次(49)、大谷廣松(28)ら出演者が意気込みを語った。6月に京都・南座で開催され、東京では初の公演となる。

児太郎は「海老蔵兄さんのおかげで2回目の公演となります。誠心誠意、命をかけて勤める所存です」。また「前回は4日間7公演、あっという間だった。責任公演というプレッシャーはある。次につなげるためには結果を出さなければならない。一生懸命お稽古して本番に臨みたい」と話した。

「与話情浮名横櫛」で与三郎を演じる九團次は「非常に怖いです。歌舞伎界の大スターの方が演じてきた役で、最大のチャンスだと思う。海老蔵丈のような色気、哀愁が必要な役。僕の苦手な部分であるので、色気とはなんぞやと、しっかりと務めさせていただきたい」。廣松は「古典の良さを皆さまにお伝えしたい」と抱負を語った。

この日はほかに、中村芝のぶ、市川新蔵、市川新十郎、市川右若、市川蔦之助、市川升三郎、市川福太郎、市川福之助も登壇した。