第44回向田邦子賞が21日、都内で発表され、テレビ東京系連続ドラマ「シナントロープ」(25年10月期、主演水上恒司)の脚本で受賞に輝いた作家此元和津也氏(年齢非公表)が都内で会見した。

本人の“顔出しNG”の希望により、劇中に登場するハンバーガーショップのマークのお面をかぶり、リモート会見。「名誉ある賞をいただきありがとうございます。スタッフやキャストの皆さんに感謝の気持ちです」と話した。

向田邦子賞発表会見に脚本家がお面で登場したのは初めて。顔出しNGについて此元氏は「自分が作家だということを友だちに言っていないので。今更言えない」と説明。友人たちには「自営業」と伝えているとした。

漫画「セトウツミ」などで知られるが、脚本家としての活動については「マネジメント会社から書いてくれと言われました」。漫画とドラマ脚本の違いについて「音で聞くせりふと、文字で見るせりふは全然違う」と語った。次回作の構想を聞かれると、「人が死なないポップなものを」と話していた。

「シナントロープ」は、街のバーガーショップを舞台にした男女7人の青春群像ミステリー。「人と人が話す、それだけでドミノが倒れるように物語が飛躍していくさまは言葉の活劇であり、会話劇の理想であった」と評価された。

この日は、選考委員を務めた大森寿美男氏、大森美香氏、井上由美子氏、坂元裕二氏も登壇した。