女優小泉今日子(55)が16日、自らが設立している制作会社、明後日の公式ツイッターを更新し、2018年に自殺した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(50)が国などを訴えた裁判で、国が突然「認諾」の手続きを取り、賠償責任を認めて裁判を終わらせたことについて、やるせない思いをにじませた。

小泉は、雅子さんが国の対応について無念の思いを語っていることを伝えたニュースを転載しながら、「国。。。」と短いコメントで感情を表現した。明後日の公式ツイッターは「代表取締役の小泉今日子が呟きます」と説明されている。

この問題をめぐっては、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏、作家の平野啓一郎氏、タレントのラサール石井らも、テレビ番組やSNSで、国の対応を批判や疑問視している。

裁判では、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した赤木さんをめぐり、雅子さんが真相解明を求めていたが、15日に大阪地裁で行われた進行協議(非公開)で、国が約1億円の賠償請求を受け入れる書面を提出。国が訴訟を終結し、幕引きを図った形となった。真相解明の大きな機会を失う形となった雅子さんは会見で「ふざけんな」などと強い口調で、国への怒りと失望の声をあげていた。