松本まりか(37)が16日、東京・丸の内TOEIで行われた映画「雨に叫べば」プレミア上映会で、世間一般で言われる“あざとかわいい”というイメージを、内田英治監督(50)から「逆」と言われ、喜んだ。

松本は劇中で、1988年(昭63)の、とあるスタジオの撮影現場で、エロ映画の撮影に臨んだ新人の女監督・林花子を演じた。内田監督が若き日の自らの経験を投影した役どころだという。松本は「私の役は、昔の内田さんを投影されて…カットと言って『もう1回』と言うと(スタッフは)ウンザリして動かれる。(そうした監督の立場を)私も知らず、監督の目を見てたなと。監督って、すごく大変だけど面白い立場だと思った」と語った。

松本は、内田監督の長編デビュー作となった04年「ガチャポン」で映画初出演を果たした。さらに、21年のWOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」で16年ぶりにタッグを組み、同作で松本は連続ドラマに初主演し、今回も映画に主演と縁が深い。松本が「8歳の時の映画デビューが内田さんの作品。内田さんも長編デビュー作。それから、チョコチョコ2、3回」と言えば、内田監督も「8年に1回、仕事してます」と笑った。

内田監督は、2作連続で出演の松本について「テレビで見てたら“あざとかわいい”というのが出てたんで…逆だなと。むしろ男の子っぽい感じ。18、19歳頃から知ってますけど、あざといとは、逆な気が、とにかくします」と松本のイメージとされる“あざとかわいい”を否定した。その上で「10代から芝居をちゃんと考えていたんで。こういう時しか、褒める時がないんで女優さんというイメージですね」と褒めた。

松本は「監督、本当に褒めてくれないし何も言ってくれない。すごくうれしいですし。初主演で役を与えてくれたこともうれしい。『向こうの果て』の撮影中に『続きで』と言って作品に呼んでくれるのは、とてもうれしいこと」と笑みを浮かべた。

「雨に叫べば」は、1988年(昭63)の、とあるスタジオの撮影現場で、新人の女監督・林花子(松本)はエロ映画の撮影に臨んでいたが、意味不明の理由でテイクを重ね、ベテランスタッフたちから洗礼を受けていた。控え室では「カラミのシーンがあるなんて聞いてない!」と前貼りを嫌がるアイドル俳優瀬川新二(須賀)と「前貼りなんていらないわ 本番でいきましょう」と豪語するベテラン女優須藤(大山)の間でトラブルが勃発。ようやく撮り終えた渾身のシーンも、映画のレイティングを判断する「映検」のチェックに引っかかり、最終的に欠番となってしまう。そんな現場の混乱した状況を聞き付けた企画の井上研二(渋川)から花子は、「監督を交代します」とクビを告げられてしまう物語。Amazonプライムビデオでこの日から独占で有料オンライン公開されており、プレミア上映会が唯一、劇場で見られる機会となった。